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串間市おもしろ郷土史ブログ

すごくエコなキンチク竹 ~食べるだけが能じゃない〜

キンチク竹って、ホテイチク(布袋竹)とも言われ、マダケ属に属する竹の一種なんですね。
それに鹿児島県ではコサンダケ(小桟竹・虎山竹・五三竹)とも呼ばれているんだとか。
いや~、知らなかったです。

ところで「歴史を楽しむ」という講座の中で、昔からある「キンチク竹」(キンジク竹)が話題となりました。

竹は竹の子を料理して食したり、竹そのものを細工したりと昔から生活には必要なものでした。
しかし、よくよく話を聞いてみると、もっとすごい事が分かってきました。

竹がなぜ、川沿いに多いのか。
それは洪水になったときに、堤防の決壊を防いだり、水の力を弱める働きがあったからだそうです。
また、洪水に伴いゴミ(ごそ)が出ますが、それを川から外に出さないらしいのです。
また、もし堤防が決壊したら、今度は竹を袋状に編んで、中に石(グリ石)を入れ、堰を作ります。
これを「シバ堰」というそうです。
これはまた、水田に水を引くときにも同じように堰を作り、杭を打って水を引き入れたという事です。
さらには、水田の暗渠として利用され、湿田化・乾田化に役だったそうです。
川底には竹の根が這い、エビやカニ、ウナギなどが多く住んでいたために、人々の食生活の足しになったとか……。

その他には、人家の生け垣としても植えられ、夏は日陰を作りつくり涼しく、冬は風を防ぎ、暖かかったそうです。
はたまた、枯れた竹は火力が強く、風呂やかまどの薪として、竹の葉は馬の大好物だったとか……。
  

昔は、ほんとに人々の生活の中に浸透していた「竹」。
今では、河川はセメントで固められ、家の生け垣はブロック塀に替わり……昔の人は生活の中に竹の特性をうまく生かして生活していた事が、よく分かる話でした。

話:市木「歴史を楽しむ」公民館講座より(文責:園田)